転職は志望理由がすべて
「なぜ、この会社に入りたいのか?」
「なぜ、転職したいのか?」は
面接官なら誰しもが聞きたい質問です。
これをしっかりかためていないと、
面接で伝えたいことを伝えられず
いったい何をしに行ったのかわかりません。
私はあらゆる質問が「志望理由」または「長所」
につながるように意識して質問返しを
するべきであると考えています。
では、どのようにすれば面接向けの
志望理由をかためることができるのでしょうか。
志望理由なんておこがましい!
就職と転職は「恋愛」みたいなものと
よく言われますが、どちらかが一方通行では
ただただ一途な恋愛になってしまいがちです。
そもそも「志望理由」って
一方通行なものですよね。
あなたが入りたい理由を述べているだけで、
会社側は「採用理由」なんて
ほとんど教えてはくれません。
では、会社側のことは何も考えなくていいのでしょうか?
恋愛で考えれば、そんなはずはないですよね。
会社側とマッチするような志望理由を
考えることができればいいでしょうが、
そうでない場合は志望理由を
考え直す必要があるでしょう。
会社が求めていない人材やのに
志望理由を通そうということ自体が
「おこがましい」ということやな。
つまりは、会社の採用条件に合わせて
志望理由をかためていく必要があるのです。
志望理由は会社に寄せていけ
先ほども話したとおり、
志望理由は「採用条件」に寄せていく必要があります。
「嘘をつけ」と言っているわけではありませんが、
ある程度は自分を着飾る必要があると考えてください。
例えば営業職の採用面接があったとしましょう。
◆現在営業職である ↓ 営業経験が豊富→志望理由につなげられる ◆営業職の経験がない ↓ 営業に挑戦したい ↓ 事務職は得意→志望理由につなげにくい
このように求められるのは
「営業職」と分かっていながら
「事務職」を志望理由としても
なかなか相手には響きにくいですよね。
では、営業経験がない人は
太刀打ちすることができないのでょうか。
そこであきらめてしまわないのが
志望理由をかためるということなのです。
「営業職」には何が大事なのでしょうか。
経験が無いなりに考えてみましょう。
◆営業職の経験がない ↓ 営業に挑戦したい ↓ 学生時代のスポーツ経験 ↓ あきらめない粘り強さ→志望理由につながる
このように一見営業職と関係のない
スポーツ経験があなたの長所になったりします。
営業は経験があれば転職先でも
実績を挙げられるものとは限りません。
営業経験がなくとも
自分なりに「採用条件」に合うように
志望理由をかためていきましょう。
志望理由を考えよう
その「志望理由」は志望理由になっていますか?
お気づきの方も多いと思いますが、
先ほどの例の「スポーツ経験」については
あなたの「長所」であり、
「志望理由」にはなっていません。
この例の中で「志望理由」は 「営業に挑戦した」という箇所になります。 ◆営業職の経験がない ↓ 営業に挑戦したい【志望理由✨】 ↓ 学生時代のスポーツ経験 ↓ あきらめない粘り強さ→志望理由につながる
実際の面接でのやりとりでは
以下のようになります。
志望理由を教えてください。
営業に挑戦してみたいからです。
しかし、あなたは営業経験が
ありませんよね、大丈夫ですか?
はい、私は学生時代
スポーツの経験があり…
…
持ち前の「粘り強さで…」
…
(続く)
これでは志望理由が「営業に挑戦してみたい」
というどこの会社でも通用してしまう理由ですから
ハッキリ言って最低の「志望理由」です.
「営業に挑戦してみたい」
と思ったきっかけが
あるはずでしょうから、
そこを説得力のあるものに
しなければなりません。
「なぜこの会社なのか?」を
ハッキリさせるためには、
この会社でないとダメな理由を探す必要があります。
志望理由をかためる方法
まず結論からお伝えしましょう。
「志望理由をかためる」つまり
「志望理由を説得力のあるものにする」方法は
他の会社にはない事柄を志望理由に混ぜるのです。
では、具体的にどのようなものを志望理由に混ぜれば
説得力のある「志望理由」となるのでしょうか。
商品・サービス
会社独自の商品やサービスについて
ふれるのは有効な手段であると言えます。
商品やサービスにふれた時の感動や
経験を志望理由に混ぜるのはひとつの手です。
しかし、商品やサービスは「あなた」だけでなく
誰にでもふれることができるものなので
オンリーワンの志望理由とは言えません。
ホームページの内容
ホームページに記載されている内容に
ふれることはとても有効な手段です。
ホームページには皆さんに知ってほしい内容が
盛りだくさん記載されているはずです。
特に「代表のあいさつ」や
「採用担当者のページ」を切り取り
志望理由にすることは面接では非の打ちようがありません。
しかし、「商品・サービス」同様
ホームページは誰でも見ることができるため、
オンリーワンの志望理由にすることは
難しいかもしれません。
ネットの情報・ウワサ
志望理由にどこの誰が書いたか分からない
ネットの情報を入れるのは賛成できません。
もちろんウワサなんてもっての他です。
嘘だと思うかもしれませんが、
「ネットに○○と書いてあったので▲▲を希望します。」
なんて志望理由を答える方がいますが、
とても真剣に志望理由を考えているとは思えない内容です。
関係者に話を聞く
ここで言う関係者とは受ける会社の関係者のことで、
実際に働いている方、OB・OGなど
会社に関わる人たちのことです。
この方々と実際に会って話を聞いて
魅力を感じたことを志望理由に盛り込むと
オンリーワンの志望理由になることでしょう。
親兄弟に関係者がいればラッキーですが
なんとか自分の生かせる限りの人脈を使って
OBさんなどに会いに行き事情を話せば
意外と快く話をしていただけるはずです。
あなたが面接官の立場なら
OB・OGさんに話を聞きに行って
それが志望理由になったと聞いたらどうですか?
「なかなか熱意あるな…」って感じませんか。
あらゆる角度から志望理由を考えよう
先ほどの例では「スポーツ経験」だけでしたが、
あらゆる事柄を「志望理由」にカテゴライズできるように
考えておくと回答がブレなくて説得力が増します。
関係者に話を聞くことができなかった
と仮定しましょう。
すると志望理由は少し弱いものになるかもしれません。
しかし焦らないで!
どのような質問がきても最終的には
「志望理由」または「長所」になるように
回答をこころがければいいのです。
そのためにはあらゆる質問例を考えて
「志望理由」または「長所」にカテゴライズしておくと
どのような質問がきても怖くないはずですよ。
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