概要【公務員試験対策②】
「公務員編」第2回目は集団討論について
記事を書きたいと思います。
この記事は集団討論に特化したものです。
テーマの例も交えながら解説していきます。
公務員試験の定番「集団討論」
これは2次面接や最終面接前に実施されることがほとんどです。
1次試験(筆記試験)を突破しないと挑戦すらさせてもらえません。
筆記試験の対策についてはコチラ👇をどうぞ。
筆記試験対策は、私個人としては公務員専門学校に行くことをおすすめしていますが、
様々な理由で、専門学校に行けない方もいると思いますので、
独学で対策される方には以下の教材をご紹介しておきます。
数的処理のおすすめ教材
大卒程度 公務員試験 畑中敦子の数的推理の大革命! 令和版 (公務員試験/畑中敦子シリーズ)
一般教養おすすめの教材
概要
・集団討論とは
・集団討論のコツ・注意点
・集団討論テーマ例
この記事の概要は以上の3点です。
私の体験談をふまえて
集団討論の考え方、コツ、注意点などを解説していきます。
最後は私がやってきた集団討論のテーマを
発表したいと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
今回もまた面接の話ではないけど…
一般企業でもたびたび実施される
集団討論について解説するで!
転職希望者はもちろんやけど、
新卒の諸君にも充実した内容になってるで!
集団討論とは
集団討論とは?
読んで字のごとくですが、
集団討論とは一つのテーマに対して、
複数人で討論し、制限時間内に一定の結論を出すことを
目的とした「人物重視」の採用試験のことです。
集団討論の概要は以下👇のとおりです。
集団討論の概要
集団討論の流れ
まず、テーマは当日説明があるまで知らされません。
当日の主な流れは以下👇のとおりです。
当日の流れ
【集合】:集合時間はグループごとに指定されることが多い。
ただし、試験内容の漏洩をさけるため、1次試験通過者全員を集めて、
グループごとに部屋へ移動する場合もある。
☟
【着席】:座席に案内され着席する。座る位置は案内されることが多い。
☟
【説明】:テーマが書かれた用紙が配られる。
進め方、制限時間、注意事項について試験官から説明を受ける。
☟
【開始】:だいたい自己紹介から始める(アイスブレイク)
ただし、時間が迫っている場合は抜くこともある。
役割分担決め、主に司会進行と書記、タイムキーパーなど。
☟
【討論】:グループで討論をはじめる。
正解のないテーマが多いが一定の答えに向かって話し合う。
☟
【まとめ】:時間内にグループとしての結論を導き出す。
☟
【終了】:試験官にグループの結論とその理由を司会から伝えて終了とする。
与えられたテーマに正解はない
集団討論をするうえで覚えておいていただきたいのは、
試験官は決してテーマの結論を求めているわけではないということです。
というのも、テーマのほとんどが現実世界でも「結論が出ていないもの」
ばかりだからです。
結論を重視しているのではなく、
討論しているあなたの「人格」、「人間性」を見ているということです。
では、集団討論に参加するうえで
「コツ」と「注意点」を順に解説していきましょう。
集団討論のコツ
私が思う集団討論のコツは
「良い印象を残す」ということです。
当たり前の話ですが、「集団」ということは「個」が埋もれてしまう可能性があります。
そうなっては、集団討論を勝ち抜くことはできません。
では、どのように「良い印象を残す」ことができるのでしょうか?
印象に残る話し方をする
このブログの面接対策【テクニック編】でも触れていますが、
話し方にも「印象に残る」話し方があります。
それは「静」と「動」を意識して話すということです。
「静」と「動」について 「静」 ・・・「動」と「動」のあいだに入れる 1秒にも満たない「間」のこと 「動」 ・・・あいさつや受け答えのような「発声」 お辞儀のように「動作」を伴うもののこと
この「静」と「動」にメリハリをつける
ように意識すると早口が抑制できます。
誤解しないでいただきたいのは、言葉を意図的に遅くする必要はないということです。
ポイントは「静」です。
話始めと句読点の前後をワンテンポおく(「静」を使う)だけで
話し方の印象は変わってきます。
例)
このテーマについて、
あなたの意見を教えてください。
【●】はい、
私の意見は○○です。
【●】なぜなら、
~だからです。
【●】に1秒程度の「間」つまり「静」を入れる意識をしてみてください。
すると不思議なことに、話し方がほどよい速度になり、
あなたの言葉に「重み」をもたせることになるのです。
この「言葉の重み」こそが集団討論の中で
あなたを印象付ける武器になるのです。
積極性の大切さ
以前から「司会進行は不利」とか「書記は思うように発言できない」
というような、積極性を否定するような噂を耳にしました。
本当にそうでしょうか?
私はそうは思いません。
むしろ積極的に「司会」「書記」「タイムキーパー」に回った方が
役職がない人よりも「印象を残す」ことができるからです。
自信があるなら、積極的に役職をかって出てみるのもひとつです。
役職に当たらなかった場合でも、一番最初に意見を述べるなど
印象に残る方法はいくつもあります。
やらへんかった後悔よりも
やった後悔の方が断然ええで!
積極的にチャレンジしていこ!
私も内定をいただいた市役所の集団討論では
進んで「司会進行」を担うことになりました。
司会進行役に回ったのは今回が初めてのことでしたが、
私は次の2点だけに注意して司会進行しましたので、
結果的に上手く回すことができました。
集団討論の注意点
私は集団討論に参加するうえで2つの点に注意していました。
それは
1「制限時間を守る」、2「否定は避ける」
この2点です。
それぞれ詳しく説明していきましょう。
集団討論の注意点①【制限時間は守れ】
テーマに明確な答えがない分、
討論が白熱したり、結論が出しにくかったりします。
それでも制限時間は刻一刻と迫ってきます。
ここで制限時間内に結論が出なかったり、
結論があいまいだとグループ全体の印象が
悪くなってしまいます。
そこで私が導き出した討論の進行方法をご紹介します。
集団討論の進行方法
0 まずはアイスブレイク(時間がなければとばす)
自分(司会)から挨拶がてら自己紹介し、
時間があれば自己紹介を一言程度回す。
☟
1 テーマが2択または3択ならば、
この時点で多数決をとる。
(選択肢がなければとばす)
☟
2 多数派の意見から順番に聞き、
次に少数派の意見を聞く。
(選択肢がない場合は順番に意見を聞く)
☟
3 本格的に討論を始める。
それぞれの反対意見や肯定意見を自由に。
☟
4 タイムキーパーに都度時間管理をお願いする。
☟
5 議論を絞り、研ぎ澄ませていく。
書記担当に意見の整理をお願いする。
☟
6 最終の多数決をとる。
☟
7 司会または書記が意見をまとめ、
結論として面接官に伝える。
最初と最後は「多数決」
と決めておくことで
時間管理がしやすいですね。
このように結論を出すまでの流れさえおさえておけば
司会にならなくても、
「そろそろ多数決で結論を出しませんか?」という
的確なアドバイスを送ることができます。
集団討論の注意点②【和を乱すな】
繰り返しますが、テーマのほとんどは「答え」が出ないものばかりです。
面接官も「結論」を重視しているのではなく、「人間性」を見ているのです。
そうすると、自分の意見が違う人を
否定・論破することは避けなくてはなりません。
違う見方をする人を否定的な目で見るのではなく、
自分の視野が広がっていくのを感じましょう。
そのうえで最初自分が出した結論から意見を変えることは
ブレているのではなく、「柔軟性がある」ということです。
ポイントは「相手の話を聞いて理解しようとする」ことです。
この力は、就職・転職先でも役立つ力です。
ただし、みんなの意見をより広く聞くことは理想的ではありますが、
制限時間のことを忘れてはなりません。
テーマからあまりにも逸脱した議論になりかけた場合、
軌道修正をしてあげることは、和を乱すことには当たりません。
「注意喚起」はむしろ評価されてしかるべきです。
すいません、
その議論はテーマから
少しズレてきているように感じますので
一度話を戻しませんか。
このように勇気をもって発言しましょう。
その発言こそ、あなたのグループを救うことになるのです。
「注意喚起」も言い方には気を付けや。
角が立たんようにするんやで!
そやないと、損するで。
集団討論の注意点③【服装には気をつけよ】
注意点は2つちゃうんかいな。
当たり前のことですが、2次試験からは正装(スーツ)で行かなくてはなりません。
2次試験では面接がありませんが、
最終面接を受ける気持ちで、同じ服装・髪型でのぞみましょう。
当然、集団討論の前日までには、スーツをクリーニングに出しておきましょう。
面接の服装・髪型については、コチラをご覧ください。
見落としがちですが、カバンもクタクタなものでなく、
しっかり自立できるものの方が見栄えが良いです。
集団討論ですとその分カバンが多くなるので、
自立できて省スペースのものの方が便利ですし、
最終面接にも使えますので、1つ購入しておいても損はないと思います👇
集団討論テーマ例
集団討論は現実的なテーマから非現実的なテーマまで
その種類は会社によって多種多様です。
ここでは私が体験した集団討論のテーマについて少しだけ紹介しておきます。
ユニークなテーマ
あなたは今宇宙船の中にひとりでいます。
とある星に不時着し、食料はあと1日分ありますが、
外に出て食料を探しに行かなくてはなりません。
どうやらこの星に空気はあるみたいです。
宇宙服を脱いで、外に出ることにしました。
しかし、手荷物は1つしか持てません。
次の中から何を選びますか?
※ここでは大気や重力のことは気にしなくて良い。
※出ないという選択肢はない。
・銃 ・工具 ・残りの食料 ・筆記用具
・水 ・寝袋 ……すいませんあとは忘れました。
干支をもう1種類増やそうということになりました。
順番は猪(イノシシ)の次で、子(ネズミ)の前に
あたるものを考えてください。
またその理由もグループ内で話し合ってください。
現実的なテーマ
コンビニの24時間営業を規制すべきか
または規制すべきではないか。
グループ内で話し合って決めて結論を出してください。
地域のボランティアを増やす方法 近年減少傾向にある地域のボランティア どのように増やすことができるでしょうか。 順序立ててグループ内で考えてください。
世は大転職時代
昔は「悪いこと言わないから公務員になっとき!」
とよく言われました。
公務員になれば、不安や悩みがなくなるのでしょうか?
私はそうは思いません。今、世の中は嵐の時代です。
「年功序列」「終身雇用」「安心安全」の時代はどこへやら…
現に私は公務員をやめて、今は一般企業で働いていますが、
公務員の頃の方が舵取りが難しいと感じました。
公務員を目指すことを悪いことだとは微塵も思いません。
ただ、これから皆さんが生きる時代は嵐の時代です。
「公務員だから…」「やっぱり公務員…」という時代は
なくなったと思いましょう。
どこにいってもそれなりに厳しい時代なのです。
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