概要【公務員試験対策③】
集団討論まで対策できたなら、最終面接の対策をしましょう!
と、言いたいところですが、公務員試験には大きな難関があります。
それは「論文・論述試験」です。
作文が苦手な方は
本当に苦手意識が定着している
分野だと思います。
そこで「公務員編」第3回目は論文について
記事を書きたいと思います。
この記事は「論文・論述」に特化したものです。
公務員試験以外の一般企業の採用試験でも取り入れられていますので、
あらゆる方に読んでいただきたい内容になっています!
概要
・論文・論述試験とは
・論文・論述試験のコツ
・論文・論述試験の書き方
この記事の概要は以上の3点です。
随時例題もご紹介します。
少しでも論文・論述が好きになっていただけるように
頑張ってご説明させていただきます。
今回も面接の話とちゃうんかい!
って言いたい気持ちは分かるねんけど
あと一歩やから、次こそは面接のことやから!
ここを確実にしていこ。
論文・論述試験とは(以下「論文試験」に統一)
公務員試験の「論文」試験とは?
「論文」とは?とググってみると、
「学問の研究成果などのあるテーマ・課題について
論理的な手法で書き記した文章のこと。」 とあります。
「また、特定の研究成果についての記述ではなく、
あるテーマについて論述する論文の一つの形式として
小論文がある。」 とも記載されています。
公務員試験の論文試験ではテーマや課題に沿って書き記すことは間違いないですが、
「研究成果」を論じるのとは少し違う気がします。
とすると、あるテーマについて論じる小論文のことこそが
公務員試験でいう「論文試験」に当たります。
論文試験の概要
論文試験の概要は以下👇のとおりです。
論文試験の概要
公務員試験ではブラインド試験のような事前通知なしに
論文試験を実施するような可能性は非常に少ないです。
論文試験も面接のように対策が必要
もちろんですが、論文テーマは当日までは分かりません。
だからといって、全く対策せずに本番1発勝負は危険すぎます。
限られた時間の中で課題に沿った論文を書き上げることは、
その場しでできる天才肌の方は少ないでしょう。
だからこそ、対策が必要なのです。
では対策とは何か?
それは「書いて、書いて、書きまくる」ことです。
これに勝るものはありません。
しかし、何も考えずにがむしゃらに書きまくることが得策ではありません。
これからお話しする、「論文試験」のコツをおさえたうえで、
様々なテーマに挑戦してみてください。
論文試験のコツ【公務員試験以外にも実用可】
論文のパターンを決める
テーマ・課題が分からないからこそ、私がおすすめしているのは
自分の中で論文構成パターンを決めてしまうことです。
よく物語には「起・承・転・結」があるとされていますが、
論文でもこれと同じように構成を決めていきましょう。
論文の構成
1 結論
「私はこう考える」
2 概要【不要な場合もある】
「○○とは」
3 問題提起
「○○の問題点」
4 打開策・解決策
「問題点を私ならこう解決する」
「問題点の解決策をこう考える」
5 結論
「だから○○という結論に至った」
おおまかな構成は以上の5点やで。
ほな、それぞれ解説していくわ!
論文では「自分の主張」をすること
ちなみに「論じる」とは
「ある物事や自身の感情など、
自分の伝えたいことなどを論理だてて説明し、
与えられたテーマなどに対する自分の主張をすること」を言います。
ここで大事なのが「自分の主張をすること」です。
論文でよくありがちなの間違いが
「自分の主張になっていない」ものが多い点です。
あくまでも「自分の主張」を入れることを忘れないようにしましょう。
論文の書き方【書きパターン】
最初にさらっと結論を【方向性を示せ】
私は最初に結論を書くようにしています。
先ほども言いましたが、論文は論じなければなりません。
つまり「自分の主張」を入れないと論じたことにはならないのです。
だから、最初に結論を論じることで私が「何が言いたいのか」という
「自分の主張」分かってもらえるからです。
まず大きな方向性を示すことで読み手が
読みやすいようにしてあげることが大切です。
「私が考える○○は××である。」
「私が考える○○は以下の3点である。」
「私は○○が××と考える。」
書き方は自由ですが、最初に結論付けておくことで
そういう結論に至った過程「なぜなら」が明確になります。
概要を説明する【不要な場合は抜く】
結論を最初に書き終えたら次は
論文「テーマ・課題」の概要を説明するといいでしょう。
この概要は論文テーマによっては不要な場合もありますし、
次に説明する「問題定義」とミックスしても良いでしょう。
概要を抜いてもいいテーマ 👉そもそも概要説明が不要 「今までの人生においてがんばってきたことを述べよ。」 「あなたが大事にしていること・思いを述べよ。」 概要と問題定義をミックスした方が良いテーマ 👉概要と問題定義が一体となっている事柄 「少子高齢化」「地球温暖化」「格差社会」 概要をしっかり書くべきテーマ 👉概要が人によって考え方が異なるもの 「社会人として」⇒社会人とは? 「公務員として」⇒公務員とは?
当然ながら、論文とは自分の主張をするだけではいけません。
日々のニュースや新聞で時事問題に目を向け
知識や理解を深めておく必要があります。
とは言っても、
日々の時事問題を
ニュースや新聞で
頭に叩き込めないよ!
そう思われるのは当然ですね。
そこで活躍するのが👇の教材です!
【時事問題対応】おすすめの教材
こちらの「速攻の時事」は
公務員試験では筆記試験(一般教養問題)には
必須の参考書です!
公務員試験を受けるならば1冊持っておいて損はありません!
安いからって
去年バージョン買ったら絶対アカンで。
情報が遅かったら
時事問題にならへんねんから。
速攻の時事を頭に詰め込むだけでいいのは「筆記試験」の時のみです。
速攻の時事を読みながら、
「あなたが受験する団体」
「あなたが受験する地方」
「あなたの考え」
に落とし込んで考えているといいですね。
問題提起はとても大事
問題提起は結論への「橋」わたし
なぜ問題提起が大事なのでしょうか。
それは「問題提起」とは結論を出すのに
避けては通れない「橋」のようなものだからです。
この問題提起の方向性を誤ると「結論が」チグハグになってしまい、
結果的に説得力のない、迷走した論文になってしまいます。
この「橋」がゴール(結論)からほど遠い位置にかけられていると
ゴールである結論にたどり着けませんね。
だから、上手に「橋」をかけてあげる必要があるのです。
ではどのように問題提起すれば上手な「橋」をかけられるのでしょうか。
時事問題にはホームページ
上手な問題提起の方法は、当然ながらテーマによって変わります。
テーマが時事問題ならば、その時事の「問題」を
あなたが受験する「国・地方・団体」に落とし込んで考えていきます。
では、あなたが受験する「国・地方・団体」と「時事問題」
これを詳しく説明した媒体、それがホームページです。
ホームページにはそのトップ(大臣、市長)が力を入れている
政策、また省庁や市町村が抱えている問題点も記載されています。
あなたはまだそこで働いていないので問題点など知らなくて当然です。
だからと言って、知らなくていいわけではありません。
受験する以上は、興味を持って挑戦してください。
例えば、ホームページには
トップの言葉や省庁・町の概要
が必ず記載されています。
そこからかいつまんで
「問題提起」をすればいいのです。
問題提起するのに使えるページ 例)東京都のホームページの場合(令和3年9月現在) ・都政情報がわかりやすい ・知事の部屋 ごあいさつ、施政方針、記者会見 ・東京都について 東京都プロフィール、総合計画・構想 ・財政 予算、決算 …などなど
これらを熟読することで
必ずその都市の問題点が出てきます。
特に知事が発言していることを注視して
問題提起できるように!
問題提起しにくいテーマ
テーマによっては問題提起しにくいテーマがあります。
これは「あなたが頑張ってきたこと」など
あなた自身を問われているテーマの時です。
こちらは無理にでも論文に抑揚をつける意味でも
少しくらいは問題提起していくべきでしょう。
問題提起しにくいテーマ例 【テーマ】 「今までの人生において頑張ってきたこときたことを述べよ。」 「あなたが大事にしていること・思いを述べよ。」 👇 【問題提起】 基本的には時事問題と同じように 省庁や市町村が抱えている問題点を提起する。 または、公務員としてどのように仕事すべきなのか提起する。 👇 【打開策】 その問題にあなたがどのように立ち回れるか。 「人生で頑張ってきたこと」 「大事にしていること・思い」を どのように生かして仕事ができるのか。
このように結果的に「あなたは戦力になりえるのか」という点を
論点にすることで、あなた自身を売り込むこともできるのです。
問題提起の注意点
問題提起は事実でなくてはなりません。
「一般的に○○であろう。」
「A市が○○だからB市も○○だろう。」
このような問題提起は絶対に避けましょう。
また、事実であってもセンシティブなものや過激すぎるもの、
議論するには微妙なテーマは触れない方が無難です。
問題提起の注意点 事実を語れ ・想像で問題提起してはならない ・ウワサを鵜呑みにしない センシティブな問題を出すな ・全国ニュースになったこと (特に悪いニュース) ・「財政破綻」など過激すぎるワード ・現在裁判中のこと など
あなたの勝手判断で問題提起してはいけません。
逆にホームページに記載されていることは
まぎれもない事実なので、積極的に問題提起に活用しましょう。
要するに「空気よめ」ってことやな。
打開策・解決策
あなただからできる打開策・解決策【橋のわたり方】
「打開策・解決策」の書き方はズバリ
「あなた」だからできること
「あなた」だから考えられる策を書けばいいのです。
問題提起は「橋わたし」とお話ししましたが、
打開策はその橋の「橋わたり方」を論じます。
これはあなたの長所や経験を生かしてできることで結構です。
具体的な仕事内容でなくてもかまいません。
打開策の例 部活動で培ってきた経験 ・チームワーク ・知力・体力 現職の経験や知識 ・営業経験を生したコミュニケーション能力 ・プレゼン能力 など
打開策・解決策の注意点
打開策は「オレオレ」になりすぎるのは良くないです。
「私が組織を変えます」
「私が円滑材になります」
「私を雇わないと損します」的な…
スッゲー痛い奴やな。
特に「公務員」という組織はどちらかというと
ディフェンシブな組織で、変化を好まない傾向があります。
どちらかというと
「少しでも私の経験が力になれば…」
くらいの感覚で論文も面接も対策していきましょう。
最後の結論もサラッと
結論に時間をかけない
結論はダラダラと書くものではありません。
最初に「結論」をもってきている分、
読み手は結論ありきで論文を読んでいます。
大事なのは結論に至った過程です。
過程こそが「あなたの主張」だからです。
だからこそ、結論はサラッと
「以上のことから、私は○○と考えます。」
「○○であるとから、××です。」
のように、結論を締めに使うと論文全体がグッと締まります。
結論を抜いても問題ないテーマ
結論については二度同じことを書くことになってしまいますが、
テーマによっては抜くことも可能です。
同じような例で申し訳ないですが、
「あなたが今までの人生で頑張ってきたこと」
などは最初に結論をもってきた場合、
二度結論出してしまうと違和感があります。
私が今までの人生で頑張ってきたことは○○です。
なぜなら……
こちらの会社では……
だから
私が今までの人生で頑張ってきたことは○○です。
ん!?!?
なんか変な文章やな!?
「書いてナンボ」経験に勝るものはない
論文は書いた数だけ力が伸びていきます。
「論文の書き方」👆を参考にたくさん書く機会を増やしていただきたいです。
しかし、基本的には公務員試験は1年に1回のチャンスしかありません。
だからこそ、一般企業も併願するのです。
もちろん公務員が第一志望で結構ですが、
このように柔軟な考え方ができれば、
面接、論文・論述、集団討論このような機会を
数多く経験できる可能性があります。
少なくとも1年に1回の公務員試験にかけている人よりは
緊張する場面に遭遇するでしょう。
この経験こそがあなたに自信をもたらしてくれるのです。
新卒の方は、公務員1本に絞るのではなく、
一般企業も受けることを強くおすすめします。
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