面接はキャッチボール
面接は「言葉のキャッチボール」である
ということを忘れてはなりません。
私は常々あらゆる質問を
「志望理由」と「長所」
に結び付けてくださいと言ってきました。
正確に言えばあらゆる質問を
「志望理由」または「長所」に
結び付けて準備しておく必要があるということです。
面接では何でもかんでも「志望理由」と「長所」に
結び付けて答えてしまうと不自然な答えに
なってしまうことがあるからです。
例えば
「現職の仕事内容を教えてください。」
このような質問が来た場合に
はい、私は10年間○○の
営業職をしております。
1日10件を目標に営業を続け、
10年間で○○○○件の
案件を獲得することができました。
これは1日1日を大切にして
粘り強く営業を続けたことが
要因だと思っています。
まじか…
聞いてないことまで
答えてもうてるやん…
嘘のように思われるかもしれませんが、
これは私が転職活動している時に集団面接にて
私の隣に座った方が回答されたものです。
このように面接官が聞いていないことまで答えてしまうと、
明らかに不自然な回答になってしまいます。
面接は言葉のキャッチボールです。
聞いていないことまで答えてしまうと
キャッチボールになりません。
自然な回答は以下のようになります。
「現職の仕事内容を教えてください。」
はい、私は10年間○○の
営業職をしております。
10年間で何を得ましたか?
はい、この10年間で
「粘り強さ」を得ました。
1日10件を目標に営業を続け、
10年間で○○○○件の
案件を獲得することができました。
これは1日1日を大切にして
粘り強く営業を続けたことが
要因だと思っています。
キャッチボールの1ターン目で
すべてを出すのは不自然です。
2ターン目以降で徐々に
自分の強み(「志望理由」または「長所」)へと
引きずり込んでいくこと方が
有効であることが分かります。
たとえ、「営業職」に関して
掘り下げた質問がなかったとしても
いずれ質問を掘り下げられるときは必ずくるで。
その時のためにあらゆる質問を考えといて、
「志望理由」と「長所」にカテゴライズして
準備しておく必要があるわけや。
キャッチボールのテクニック
キャッチボールにもテクニックが必要です。
日々営業経験があり、お客様と話す機会が多い方なら
問題はないかもしれません。
しかし、あまり話す機会がなかった人からすると、
言葉のキャッチボールが難しく感じるかもしれません。
キャッチボールが苦手な方に対する
私からアドバイスをするとすれば次のとおりです。
キャッチボールを上手にするアドバイス
・「静寂」を味方につける
・ゆっくり話すように心がける
静寂を味方につける
キャッチボールな苦手な方の多くは
受け答えに困ったり、迷ったりしている最中の
静寂を嫌う方が多いように思います。
しかし、この静寂こそがあなたの面接において
強い味方になってくれるかもしれません。
小学校の頃このような経験ありませんでしたか?
「みなさん静かにしてください。」
(なかなか静かにならない教室)
「……(静寂)」
「……(徐々に話がやむ)」
「静かにしなさい。」
「こえー💦」
これは静寂を上手く利用して
子供の意識をこちら(先生に)へと向かせるように
意図的に「静」を作ったことによるものです。
面接でも同じことが言えます。
程よい「静」は面接官の注目を集め、
次に発する一言に「重み」を持たせることができます。
面接官の意識の中に刻み込むことができます。
下記の記事の中で「静」と「動」の使い分け
について紹介させていただきました。
この「静」と「動」について意識し
上手くい使いこなすことができれば
キャッチボールは成立します。
「静」と「動」について
「静」とは
「動」と「動」のあいだに入れる
1秒にも満たない「間」のこと
「動」とは
あいさつや受け答えのような「発声」
お辞儀のように「動作」を伴うもののこと
👆を頭に入れて「ゆっくり話す」にいってみましょう。
ゆっくり話すように心がける
私たちはこれまでと違う環境や新しい挑戦をする際には
多かれ少なかれ緊張が伴います。
緊張は話し方の速度を速めるという
実験結果があり、面接を受ける際には
思っている以上に速度を落とした話し方
をしてちょうどいいくらいです。
では、面接のような緊張下ではどのようにすれば
「ゆっくり話す」ことができるのでしょうか。
それは「静」と「動」の使い分けが
できていれば問題はありません。
言葉を意図的に遅くする必要はなく、
話始めと句読点の前後を
ワンテンポおく(「静」を使う)だけで
話し方の印象は変わってきます。
例)
あなたの長所は?
【●】
はい、私は営業職を10年間
勤めてまいりました。
【●】
そこで得たコミュニケーション能力
や粘り強さが私の長所です。
なぜ、そう思われますか?
【●】
1日10件を目標に営業を続け、
10年間で○○○○件の案件を
獲得することができました。
【●】
これは1日1日を大切にして
粘り強く営業を続けたことが
要因だと思っています。
このように
【●】に1秒にも満たない「間」、
「静」を入れる意識をしてみてください。
すると不思議なことに
話し方がほどよい速度になり、
あなたの言葉に「重み」を
もたせることになるのです。
どれだけ面接が得意な人や営業職の方、
また講演家など話すことを生業にしている方は、
この「静」を上手に使われている方が多いです。
「少しの間=静」で人を引きつけるのです。
みなさんも静寂を味方につけましょう。
(思いもよらない質問…)
(落ち着いて…
最終的に
「志望理由」
または
「長所」
につながるように答えよ…)
誤解のないように言いますと「静」は1秒以下
でないといけないわけではありません。
「思いもよらない質問」がとんできた場合には
焦ってすぐに話し出したりせず、
しっかりと答えを頭の中で整理し(静)
【10~15秒程度なら許容範囲だと…】
整理した内容を話始める(動)ことで
より面接官の注目をひくことができます。
また、ブレない回答を習得しておくと
(あらゆる質問を「志望理由」または「長所」に)
どのような質問がとんできても安心ですよ。
この「静」は面接だけでなく、
これからの人生においても、
きっとあなたの味方になってくれますよ。
私自身ひと昔前は思ったことを
すぐに口に出してしまい、
失敗した経験がいくつもありました。
(仕事上だも仕事外でも…)
しかし「静」を使えるようになってから
トラブルが減ったように感じます。
ぜひ皆さんも「静」を使えるように
何度も模擬面接を重ねてください。
上手く話せない人は転職活動すべき人
実践こそ最高の練習
上手く話せないと思っている方はきっと
上手く話したいと思っている人です。
どうすれば、上手く話せるようになるのでしょうか?
「話す機会を増やす」ことこそが近道なのです。
普段から営業等で話す機会が多い人はいいでしょうが、
あまり外と接する機会がなく、
いざ上手く話そうと思っても話せない人は
ぜひとも転職活動を開始してみてください。
転職活動は
「普段にはない緊張感」
「初対面の人と話す」
「話すことへの準備」
これらがすべて詰まっている
素晴らしい実践の「話をする」機会
を与えてもらいます。
さらにはより良い希望が待っていると考えれば
今すぐやらない手はありません!
必ず「言葉のキャッチボール」ができるようになれます!
私もそうでしたが
最初は上手くできなくて当然です。
でも実践を重ねれば必ず
上手く「言葉のキャッチボール」が
できるようになります!
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